コレクション。

これには触手が動いた。

殺した人間が死体になって、
ハナの生きた記録に、山となって積み上がる。

生前なんて興味ない。
名前や職業、誰が何をして生きてきたかなんて、どうだって良かった。

死んだらみんな同じ。
ただの死体。
ただの抜け殻なんだから。

殺した人間の数だけがどんどん積み上がっていって、他人の人生を自分の手で終わらせたことが数字になってはっきり分かることにはゾクゾクした。

もっと。

もっと…!
誰かが死んだ数が、ハナの生きた証。