おじさんやお父さんが撃った時よりも火薬のにおいが充満した。
全然死なないのは急所じゃ無いからにしても、失神すらしないのは相当強固なメンタルだなって思った。
金髪の太ももを刺したナイフを拾って、お姉さんの体に空いた穴を抉った。
おじさんが「うげ…」って唸った。
「おいおい…容赦ねぇな」
「当たり前じゃーん!こいつ、ハナのこと嵌めよ
うとしたんだよ!?ちゃーんとお礼しなきゃ!」
「ギャアァァアアァアアアア!!!!アアッ…ウ…ッ」
「ねぇーっコイツ全然死なないじゃーん!もうめんどくさーい!」
拳銃で左胸、こめかみ、喉、下腹部を撃った。
拳銃って自分が思ってたよりも振動が重い。
手が痺れそうなんて思いながら、やっと動かなくなったお姉さんを見ていた。



