萌黄はタケミカから逃れようとするものの、その逞しい腕から逃れることはできるわけもなく、タケミカに好きなようにされていた。
「萌黄殿」
耳にキスを一つ落とされたと思うと、その耳をパクリと口に入れられてしまい、萌黄の口から変な声が飛び出る。しばらく耳に舌で触れられた後、今度は首にタケミカの温かい舌が触れた。
「タ、タケミカ様、やめてください……」
「恥ずかしがる必要はないでござるよ。拙者が萌黄殿を嫁に迎え入れるのでござるから。そのために、余計な虫を排除したでござるし」
「〜〜〜!」
恐怖、恥じらい、悲しみ、様々な感情が入り混じり、萌黄の頬を再び涙が濡らしていく。すると、「萌黄!!」と大声で自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。父の声だ。
「萌黄、どこにいるんだ?殺人犯が彷徨いているかもしれない。早く家に帰ろう」
父の声は近くなっていく。階段を一段ずつ登っているようだ。タケミカは舌打ちをし、萌黄を放す。解放されたのかと一瞬思った萌黄だったが、それは間違いだとすぐに気付かされた。
「萌黄殿」
耳にキスを一つ落とされたと思うと、その耳をパクリと口に入れられてしまい、萌黄の口から変な声が飛び出る。しばらく耳に舌で触れられた後、今度は首にタケミカの温かい舌が触れた。
「タ、タケミカ様、やめてください……」
「恥ずかしがる必要はないでござるよ。拙者が萌黄殿を嫁に迎え入れるのでござるから。そのために、余計な虫を排除したでござるし」
「〜〜〜!」
恐怖、恥じらい、悲しみ、様々な感情が入り混じり、萌黄の頬を再び涙が濡らしていく。すると、「萌黄!!」と大声で自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。父の声だ。
「萌黄、どこにいるんだ?殺人犯が彷徨いているかもしれない。早く家に帰ろう」
父の声は近くなっていく。階段を一段ずつ登っているようだ。タケミカは舌打ちをし、萌黄を放す。解放されたのかと一瞬思った萌黄だったが、それは間違いだとすぐに気付かされた。

