「…小桃、保健室行こ」


 放課後、榛名先輩が私の教室に来て私にそう言った。


 榛名先輩とは、最近登下校を一緒にしている。


 今回もその誘いかと思ったら、まさかの保健室への誘いだった。


 榛名先輩は最近家のベッドで1人でも寝れるようになり、保健室には必然と行かなくなっていた。


 …私たちが出会った保健室に行かなくなるのは、榛名先輩にとってはいいことだけど、私にとっては少し寂しかった。


 だから、榛名先輩に保健室に誘われて嬉しかった。


 私は、はい!と返事をして、榛名先輩と保健室に向かった。