キミのとなりで夢を見て



「小桃に出会うまで、俺は親のことで眠れない日々が続いた。そのせいで大河にも心配かけた」


 確かに、桐生先輩は榛名先輩のことを1番心配していた。


「もう何に対してもやる気が起きず、自分が嫌になった時、小桃に出会ったんだ」


 そして、一緒に寝るようになった。


「今は小桃のおかげで、ちゃんと寝れるようになった。母さんに捨てられて人をもう信じないと誓ったけれど、この人なら…小桃なら信じたいって思ったんだ。俺の全てを、小桃が救ってくれたんだよ」


 誰かが私を必要としてくれる。


 しかも好きな人からだなんて。


 それがとても幸せだ。


「絵梨花からの告白は断った。…小桃、俺、小桃のことが好きだ。これからもずっと一緒にいてください」


 榛名先輩の目をしっかりと見つめ返しながら、私は泣いていた。


「…ぐすっ、は、はい…!私も先輩のことが大好きです…。よろしくお願いします…!」


 私がその返事をすると、先輩はギュッと私の身体を抱きしめた。