キミのとなりで夢を見て



「あっ、えっと…はい」


 そこで私はやっと声を発することができた。


「名前は?」


 先輩が、また顔を上げて言った。


「椎名…小桃です」


 私はなんか恥ずかしくて、下を向いたまま言った。


「…小桃、なんかついてる」


 と、先輩は私の方に手を伸ばした。