「小桃、なんかあったでしょ」


 私の悲しい雰囲気を感じ取ったのか、唯香ちゃんが声をかけてくれた。


 唯香ちゃんには、白樺先輩のことも、榛名先輩のことも話していない。


 なんか恥ずかしいということもあったんだけど、そろそろ話そうかな。


「うん…実はね、」


 それから私は、唯香ちゃんに榛名先輩とのこと、白樺先輩に言われたことを話した。


 唯香ちゃんは私の話を聞きながら、顔を赤らめたり、怒ったり、ころころと表情を変えていた。


「…大変だったんだね、小桃」


 唯香ちゃんの言葉に、こくりとうなずく私。


「白樺先輩にそう言われたし、私、もう保健室行けない…」


 私が泣きそうになりながらそう言うと、唯香ちゃんも頭を抱えた。


 本当にどうしようかと考えていると、