「はぁっ、はぁっ…」
私は榛名先輩たちを見ていられなくて、走って逃げた。
…あの女の先輩と榛名先輩、本当にお似合いだったな。
さっきはヤキモチの方が勝ってたけど、冷静になった今ならそう思える。
先輩と恋愛系の話とかしたことなかったから、もしかしたら先輩に彼女がいたのかもしれない。
…そしてその相手はあの女の先輩なのかもしれない。
そういえば、私は榛名先輩のことをほとんど知らない。
それなのに、私が特別な存在なんて、そんなわけないよね。
向かってくる風で乾いた目を潤そうと目を瞬かせると、目尻から一筋の雫がこぼれ落ちた。



