「ん…」 寝ていた先輩が、寝返りをうった。 そういえば、さっき私大きい声を出しちゃったから、起こしちゃったかも…! 少し焦っていると、それまで安らかに閉じられていた先輩のまぶたがゆっくりと上がった。 「…だれ?」 先輩の綺麗なブラウンの瞳がわたしを捕らえる。 その美しさに、私は固まってしまった。 「…1年生?」 私と視線を合わせていた先輩は、少し目線を下げて私のリボンに目をとめた。