「あ、やっと来た。…遅いよ、小桃」


「うわっ、は、榛名先輩…!?」


 保健室の扉を開けると、そこにはソファに座る榛名先輩が。


 えっ、なんでここに。いつもベッドにいたよね?


 本当に心臓が止まりそうになるからやめてほしいです…。


「ほら、寝るよ」


 立ち上がった先輩は、私の腕をとってベッドへと向かった。


 このままだと流される!と思った私は、精一杯の力で抵抗した。


 すると先輩は私の方を振り返って、


「なに、どうしたの、小桃」


 と言った。


 何されるかわかんなくて怖いけど、ここでちゃんと断らないと…!