「やめないよ。…そーだ、小桃、これからもこうやって一緒に寝てよ」


 先輩が私の首元に顔を埋めて言った。


「だ、ダメです!」


 私はすぐに断った。でも、あの榛名先輩がすぐに引き下がるわけでもなくて。


「ダメってなに?…俺、小桃の先輩だよ?」


「ぐっ…」


 先輩は、この学校で1番有名で人気のある人。


 それは私たち1年生も知っているほどの。


「小桃に拒否権なんてない。…わかった?」


 と、私を先輩の方に向けて、顔を近づけて言った。


 この時、断ることもできたはず。


 でも、断った場合。


 榛名先輩から何かされるんじゃないかと、とても怖かった。…だから、