「えと、お名前は…」 「1年3組の水樹(みずき)蒼葉(あおば)です」 水樹くんは椅子に腰掛けた。 あ、同級生なんだ。 なんか大人っぽいから先輩だと思った。 「水樹くんですね。どうして保健室に?」 見た感じ元気そうだけど…。 「えーっと…け、けが?」 けが? 「どこのけがですか?」 私がそう言うと、また挙動不審になる水樹くん。 それがなんかおかしいな、と思っていると、