「それって、いろいろ大丈夫なの?」


 授業受けてないってことは、成績とかにも影響するんじゃ…?


「それがねー、榛名先輩は2年生の学年トップの成績らしいの。だから保健室にずっといても許されるって感じね」


 なにそれ、授業なんて受けなくても点は取れるってこと!?


 そんなの、羨ましい。


「…で?その榛名先輩となにがあったの?」


 と、さらに聞いてくる唯香ちゃん。


「…えっ!?な、なにもないよ…!」


 とは言うものの、私の顔は少しずつ熱を帯び始める。


 …ヤバい、どうしてもあの時のことを思い出してしまう。


「何もなくてそんな顔しないでしょ?…まぁいいわ、いつか小桃が話したくなったら話してね」


「…うん」


 優しい唯香ちゃんに黙っているのは心苦しいけど、まだ私の口からは話せない。


 もう少し、待っててね。