というか、今何時?


 時計の方に目をやると、針は5限目の授業の開始5分前を指していた。


「やばい、もう始まるじゃん!!」


 私が少し体を起こしてそう大きな声で言うと、さすがの先輩も目を覚ましたが、


「…うるさいよ、小桃。まだ眠たい」


 と、また私を抱きしめて一緒に横になろうとするので、


「ちょっと先輩!もう授業始まりますって!」


 と、先輩の腕の中からなんとか抜け出した。