キミのとなりで夢を見て



「んっ…」


 かすかに夢の中で聞こえた、現実のチャイムの音で目が覚めた。


 あれ、私寝てた…?


 …あっ、私、今日何もしてない!


 せっかく初めての保健委員の仕事だったのに…。


 私は抱きしめられたまま、すぐ横にいる人に目を向ける。


 …全部、この先輩のせいだ。