「びっくりしたよ

急に椅子がガターーンって音したから何事かと思ったら

青依さん倒れてたから」

「そうなのか」

「あ、俺は保健委員で、じゃあ俺はこれで失礼します!」

まつりと同じクラスの男子の保健委員は

俺とは真逆だったが、律儀なひとだった

「まつりが倒れたって聞いて、急いできて」

俺は心臓に負担がかからないように走ったけど

息が上がっていた

「青依さんの熱計ったけど、38°もあったの

なぜこの状態で登校したのかしら?」