恋人は幽霊

朝になり、夢香はまたアラームが鳴る前に目が覚めた。
いつもなら目が覚めるとドアのところに陸がいるのに今日はいない。
夢香はリビングへ行くと、陸は朝食の準備とお弁当を用意していた。
「おはよう夢香」
「おはよう、いつも家事してもらって悪いわね」
「悪いなんて思わないで、僕やることないしさ」
「ありがとう、感謝するわ」
「これお弁当」
陸が夢香にお弁当を渡す。
「今日も忙しそうだね」
「そうね、週始めはいつも忙しいのよね」
「僕はいつも見守っているよ」
「心強いわ」