恋人は幽霊

陸が交通事故で死んで、それから10年もの間1人で寂しかっただろうと夢香は思った。
夢香は自分が陸の存在に気づいてあげられて、本当に良かったと思っている。
「私、陸が好きよ」
そう言って寝室へ向かった。
疲れていたせいかすぐに眠りに就いた。
「可愛い夢香よ、君はずっと僕のそばにいなきゃダメだよ」
陸は夢香の寝顔を見ながら呟いた。

陸は毎晩夢香の寝顔を見れて幸せな気分でいる。
夢香が死ぬまでずっと一緒だ。
陸はそう思いながら夢香の寝顔を朝まで見届ける。