休日だというのに朝早く目が覚めてしまった。
部屋の扉が開いていて、そこには陸が立っていた。
「おはよう夢香」
陸は初めて夢香と呼んだ。
「あなたまたなんでそこにいるのよ」
「そろそろお目覚めかと思って来たところだよ。夢香、君も僕のことを名前で呼んでよ」
「え?」
夢香は少し戸惑ったが陸と呼ぶことにした。
「陸」
夢香は小さな声で呼んでみた。
「夢香ありがとう」
陸は夢香の頭を撫でた。
「あれっ?なんで感触があるの?」夢香はビックリして陸に聞いた。