恋人は幽霊

「今から僕が料理をするから、その間にお風呂でも入ってきなよ」
「そうね、今日はなんだか疲れたからゆっくり湯船に浸かってくるわ」
そう言って夢香は風呂に入った。
あの男は本当に幽霊なのだろうか?
幽霊じゃなかったら何者?
夢香は湯船の中で色々考えた。
お腹も空いてきたしそろそろ出よう。
風呂から上がると、リビングからいい匂いがしてくる。
本当に料理をしてるんだ。
料理をしているところを見てみたくなった夢香は、バスローブ姿でキッチンへ向かった。
「ゆっくりできた?」
「とっても」
「良かった、あと少しでできるからテレビでも見ててよ」
陸に言われたが夢香は陸の料理をするところを見ていた。