恋人は幽霊

いつの間にか眠りに就き、朝早くに目覚めた。
「おはよう」
陸がドアのところに立っている。
「今日は朝食もいらないわ。すぐに出かけるから。」
夢香は洗面所に行き、顔を洗って歯を磨いた。
リビングで軽く化粧をして家を出る。
陸とは会話をしなかった。
駅まで歩き、電車に乗る。
葬儀が終わった今でも、まだみっくんの死が信じられないでいた。
みっくんの家に行けばみっくんに会えるかもしれないと夢香は思っていた。
幽霊でもいいから会いたい、そんな思いでみっくんの家に向かう。
合鍵はみっくんの家にお世話になっていた時からずっと持っている。