恋人は幽霊

タバコを吸いながら陸に話しかける。
「私のせいでみっくんは死んだのよ」
独り言のように、ボソボソと。
「夢香のせいじゃないよ」
陸は夢香を宥めるのに必死だ。
前の明るくて優しい夢香に戻って欲しいと。
みっくんが死んだ事で、陸は夢香がこんなにも悲しむとは思っていなかった。
もしかして夢香はみっくんに気があったのかと思う程だ。
話し合いをすると言っていたのは、みっくんからの告白に断るんじゃなかったのかと。
陸には今の夢香の気持ちがわからなかった。
自分よりもみっくんを選んでいたというのか。