恋人は幽霊

「そんな!自殺なんて考えられません!今から私の家に来ると言っていたんです!」
「そうですか。目撃者の情報によると、つまづいてホームに落ちたそうです」
「誰かがみっくんを後ろから押したんですか!?」
「そういう目撃者はいなかった」
「自殺なんて絶対にあり得ません!」
「わかりました。ありがとうございます。」
「みっくんに会わせて下さい!」
「申し訳ないが、それはできません」
「何故ですか!?」
「ご遺族の方にしかお見せできないんですよ」
「本当に死んでしまったの?信じられない」夢香はその場で泣き崩れた。