恋人は幽霊

「また何かわかったら連絡する」
「わかったわ」
電話は切れた。
「夢香は疑われてないの?」
「どうかしら」
「僕は夢香を守りたい」
「ありがとう、でも私…」
「自首するつもりなのか?」
「悩んでるのよ」
「僕のそばにいれば大丈夫」
「陸…」
夢香は自首するかどうか悩んでいた。
調べられたらバレるだろうと。
夢香は何故梨沙の遺体を遺棄したのか、自分でもよくわからないでいた。
陸を守るためと思ってしたことだが、
みっくん以外陸の存在はわからないのだ。
みっくんより陸を選んだのは確かだ。