恋人は幽霊

「僕は前みたいに夢香と一緒に暮らしたいよ」
「私もそう思っているわ」
夢香が梨沙の遺体を隠したのも、陸の為にしたことだ。
夢香もまた陸との暮らしを望んでいる。
「みっくんには陸に会えなかったと話すわ。それでこの家に戻ります」
「夢香ありがとう、僕は嬉しいよ」
「夜には戻るから、待ってて」
「わかったよ」
夢香は一度家を出てみっくんに話をしてから家に戻ろうとしていた。
「みっくんただいま」
「おかえり、どうだった?」
「陸に会えなかったわ」
「そうか、陸も梨沙もなんで出てこないんだ!」怒りがおさまらなかった。