恋人は幽霊

次の日、夢香は家に帰った。
「陸いるの?」
「夢香おかえり」
陸は夢香を抱きしめた。
「昨日警察があの公園を調べたの。でも、梨沙さんは見つからなかったわ」
「見つからない?」
「ええ、だから土を調べるそうよ」
「夢香まさか…」
「私は陸を守るためにしたのよ」
「梨沙の遺体を移動させたのか?」
「そうよ、ここ数日大変だったわ。おかげで筋肉痛よ」
「夢香、そんなことしたら夢香が捕まる!」
「いいのよ」
「全部僕のせいにしてくれ!僕が命令したと」
「そんなこと警察に言っても、信じないわよ」