春永side
漆原が家に来てから数日
「春永~今日は?」
「お前毎日来るなよ」
「だっていっくんのご飯旨いし」
毎日夜ご飯を食べに来ている
別に良いけどさぁ……
「……春永、香水付けた?」
「え?いや、付けてないけど」
「この間も思ったけど甘い香りがするんだよなぁ」
甘い香り……
やばい
「……漆原、今日は駄目だ」
「何で」
「駄目ったら駄目」
しぐくんから貰った緊急用の抑制剤がある
あっち飲んでおこう
予定日より2週間も早い
ここでヒートなんて来たら
ましてやアルファが傍に居る状態でヒートなんて
間違いがあってはならない