『最終ページのコメント、本当にそう思ってる?』

今までは敬語だったのにいきなりタメ口になっている。

───もしかして───!

『違ったらごめんなさい。もしかして佐原くんですか?』

返信をドキドキしながら待つ。

『そうだよ。俺は最初から日下部さんだってわかってた。文章見ればわかる。』

私はパニックになった。そこに容赦なくメッセージが来る。

『俺の質問、答えてもらえる?』

『ごめん、驚いちゃって。』

そう送るが返信がない。私の続きを促しているのだろう。『きっと思い出だから美化されちゃってるだけだよ。』と送る。

『じゃあ試しに会ってみてくれる?会いたい。日下部さん同窓会も成人式も来なかったしずっと会いたかったんだ。』

どうしてだろう。ただのネット上の文字なのにこちらが泣いてしまいそうなくらいの切実さが溢れていてその言葉に胸をぎゅっと掴まれた。