これから私達はこの手を繋いだままたくさんの交差点を通り過ぎていく。

一人なら渡るのが大変でも二人なら渡れる交差点もあるだろうし、逆にどちらかが転んでしまってなかなか先に進めないこともあるだろう。どんなことがあっても互いに励まし合いながら未来を目指していきたい。彼とならそれが出来ると信じられるから。

私達はすれ違うたくさんの人達の中でお互いの手をとった。そしてたとえ遠く離れていても心で繋がっている大切な友人達もいる。

青色の交差点を渡っていたあの頃。不安定で繊細だったからこそたくさんのことを感じとることが出来た尊い時間であった。

今私達が渡っている交差点がどんな色をしているのか。それがわかるのはずっと先の話だ。





───『青色交差点』 完───
*本編はここで完結となりますが、次のページから陽南と颯太の再会シーンである『届いてしまった恋文』が始まります。

こちらは時系列的には本編の*新しい交差点へ*と*再交差*の間に起こった出来事なのですが、完全にラブストーリーなので青春ストーリーである本編に入れると浮いてしまう為、本編完結後に公開することに致しました。

もう少しお付き合い頂けましたら幸いです。