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「きっと玲美さん、ご主人が決めたあの色を引き継ぐんでしょうね」
帰り道、隣を歩く五嶋さんに話しかける。
最終決定は、これから営業さんと打ち合わせになるけど、そんな確信があった。
そうだろうな、と五嶋さんが歩を進めながらのんびりと返してくる。
夏目さんはこの後、玲美さんと打ち合わせの続きがあるので、わたしと五嶋さんは一足先に泉邸を辞して駅に向かっていた。
「ロマンチックな話でしたね」
胸がほこほこと温かい。
「真意は今となっては不明だけど、奥さんのことを考えていなければ、名前を色番号に置き換えるなんて思いつかない。
玲美さんも宏一さんを想っているからこそ、残した言葉を忘れられなかったんだろう。
無口で不器用なご主人なりの愛情表現、って素敵じゃないか」
本当ですね、と同意する。
けっこういい時間だな、と五嶋さんが腕時計に目をやってつぶやく。
「早川さん、今日は直帰でいいよ」
あ、はい、と拍子抜けして答える。
欲を言えば、五嶋さんと電車の中で今日のことを話しながら帰社したかった。
「きっと玲美さん、ご主人が決めたあの色を引き継ぐんでしょうね」
帰り道、隣を歩く五嶋さんに話しかける。
最終決定は、これから営業さんと打ち合わせになるけど、そんな確信があった。
そうだろうな、と五嶋さんが歩を進めながらのんびりと返してくる。
夏目さんはこの後、玲美さんと打ち合わせの続きがあるので、わたしと五嶋さんは一足先に泉邸を辞して駅に向かっていた。
「ロマンチックな話でしたね」
胸がほこほこと温かい。
「真意は今となっては不明だけど、奥さんのことを考えていなければ、名前を色番号に置き換えるなんて思いつかない。
玲美さんも宏一さんを想っているからこそ、残した言葉を忘れられなかったんだろう。
無口で不器用なご主人なりの愛情表現、って素敵じゃないか」
本当ですね、と同意する。
けっこういい時間だな、と五嶋さんが腕時計に目をやってつぶやく。
「早川さん、今日は直帰でいいよ」
あ、はい、と拍子抜けして答える。
欲を言えば、五嶋さんと電車の中で今日のことを話しながら帰社したかった。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)