しばらくすると、優晴くんの部屋の近くに到着した。 スマートにタクシーの運転手さんに支払いをし 見送った後、優晴君は再度私の手をつないできた。 逃げないようにという意味なんだろうけど、私は不安な気持ちでいっぱい。 そんな状態で着くと玄関で優晴君に引き寄せられぎゅっと抱きしめられた。 「告白して逃げるなよ。」 「ごめんなさい。」 私が謝ると、優晴君は何か決意したようにひと呼吸おいて 「美玲ちゃん、俺の気持ちきいてくれる?」 と話し始めた。