私が何も言えないでいると
速人が私を抱きしめたまま耳元でぽつりぽつりと話し始めた。

「俺はずっと美玲が好きだった。
会えなくなってからもずっと…

今日のパーティに美玲がいるって聞いて仕事調整して参加したんだ。
誘ったのは一種の俺の賭けだった。」

速人が私のことを好き…?
いつから?
会ってない期間が長いのに…。

私は驚きと戸惑いで何も言えず動けなかった。

普段の私なら反応返せたりできたけど失恋中の弱い心には衝撃が強すぎる。