『クスッ…』 漫才の様な二人の様子を見ていたら、だんだんと身体の力が抜けて いつもの俺が戻って来る。 「光彦…お前はな、しばらく画面から消えたからって、世間はすぐに忘れたりするような存在じゃないよ。安心しろ」 『ありがとうございます』 「休み明けにはがっつり働いてもらうからな。じゃあ」 立ち上がって深々と頭を下げる俺の肩を 出ていくすれ違いざまにポンポンと叩く社長の手は、何処までも優しかった。