思い出は優しいね――… 『まゆ――― …はいっ!オレンジジュース』 缶の冷たさに現実に引き戻される。 「ありがと。ママ」 現実は残酷過ぎて まだ今の私はこうして思い出の暖かさに浸る事でしか 生きて行くすべがないよ 光にぃ―――… 何処までも続く暗闇に 見えない道しるべがまだ続いている事に気付けずに また過去へ浸る