なのに出雲くんはあきれた顔をした。
「は? 配信はお前の部屋、借りるって言ったじゃん」
しれっと言われたけれど、私は目を丸くした。
そんな話、聞いていない。
「聞いてないよ!?」
よって言い返した。
出雲くんは数秒、考える様子を見せる。
そうしてから目を伏せてため息をついた。
「ああ……、おばさんに言ったからか。お前に言ってなかったってことな」
どうも私のお母さんには許可を取っていたようだ。
それなら一応、勝手に使ったとはいえないだろうけど。
でも……。
「私に直接、言ってくれても良くない!?」
ツッコミのようになった。
けれど出雲くんには、じとっとした視線しかよこされなかった。
「なんでだよ。お前、今日いなかったじゃん」
言われて、ぐっと詰まった。
今日、私は帰ってきたのが遅かった。
何故なら習っているピアノのレッスンが長引いたからだ。
夕ご飯の時間にも間に合いそうになくて急いで帰ってきたけど、どうやらそれでお母さんから聞くタイミングを逃してしまったようだ。
それなら「酷いよ!」なんて怒れない。
諦めるしかない。タイミングが悪かったのだ。
「は? 配信はお前の部屋、借りるって言ったじゃん」
しれっと言われたけれど、私は目を丸くした。
そんな話、聞いていない。
「聞いてないよ!?」
よって言い返した。
出雲くんは数秒、考える様子を見せる。
そうしてから目を伏せてため息をついた。
「ああ……、おばさんに言ったからか。お前に言ってなかったってことな」
どうも私のお母さんには許可を取っていたようだ。
それなら一応、勝手に使ったとはいえないだろうけど。
でも……。
「私に直接、言ってくれても良くない!?」
ツッコミのようになった。
けれど出雲くんには、じとっとした視線しかよこされなかった。
「なんでだよ。お前、今日いなかったじゃん」
言われて、ぐっと詰まった。
今日、私は帰ってきたのが遅かった。
何故なら習っているピアノのレッスンが長引いたからだ。
夕ご飯の時間にも間に合いそうになくて急いで帰ってきたけど、どうやらそれでお母さんから聞くタイミングを逃してしまったようだ。
それなら「酷いよ!」なんて怒れない。
諦めるしかない。タイミングが悪かったのだ。