突然訪れた失恋から1週間が経った。

喜々良(ききら)は、学校に行かず、寝てばかりいる。

ある日、部屋を出ると、佑典(ゆうすけ)が玄関で靴を脱いでいた。

「もういいの?」

「…まだ、つらいけど、…大丈夫」

無理して作った笑顔を見せると、何故か、佑典は目線を下に落とす。
…そして、

「このタイミングで言うのはズルいと思うけど、俺、中学生の時からききちゃんが好き!
ききちゃんのつらい顔を見ると、俺もつらい。
見置(みおき)の事、好きなままでもいいから、付き合ってくれないかな?」

喜々良に告白をした。

中学生って何年(いつ)から?
1年?それとも仲良くなった2年から?
それならわたし、ゆうちゃんに告白しても良かったんじゃ…?
いやいや、その時、好きではないし。

グルグル
いろんな考えが浮かび、
クルクル
視界が回る…。