「私に会えたらあなたは嬉しいの?」


「気になっちゃって。波瑠さんと別れてから……元気に過ごしてるかなとか」


よくもまあそんな恥ずかしいことを、真面目に言えるのか。私の方が恥ずかしくなって思わず彼と合ってた視線をずらす。


「ふはっ、かわいいなぁ!!」


「ちょっ!きゃあ!!!」


佑真は私をいきなり抱き締めると、そのまま床に寝転んだ。ぐりぐりと肩に頭を押し付けてくる。


「俺、実は波瑠さんのこと好きです」


楽しそうに頭を押し付けていたと思ったら次はいきなり告白してきた。


「今のは俺が波瑠さんを好きだってことを伝えただけ。あなたが俺に興味が無いのは分かってます。……俺、頑張るから。だから友達になってよ」


ニコニコと大層嬉しそうに笑う彼に私もつられて笑ってしまう。


「…友達くらい、なってあげるよ」


「ホントですか!?嬉しいなぁ!」



それから佑真とは沢山話した。彼が白虎のことを話してくれた次は私の幼い時の話を。そうやってお互いの思い出を共有した。


佑真が今まで過ごしてきた日々をまるで私も隣にいたかのような気持ちになる。少しずつ、ちょっとずつ彼の魅力に溺れていく。


「そろそろ戻らなきゃ。楽しくってだいぶ時間が過ぎちゃったけど」


「行っちゃうの……」