さらに私の膝の上にあったカップラーメン類のゴミを攫う。その行動を見上げていた私は颯爽とコンビニの方へ歩いていく彼に遅れをとってついて行く。
ゴミ箱にゴミを放り込んだ佑真はコンビニの窓越しで後ろに私がついてきているのを確認すると、駐輪場へと足を向けた。一台のなんの変哲もない自転車が置いている。佑真はスタンドを上げてそれに乗った。
「暴走族の総長なのにバイクじゃなくてごめんね。持ってはいるんだけど今日は自転車の気分だったから」
まあ後ろに乗ってください、とぽんぽんと荷台を叩く彼にことわりを入れて自転車に乗る。足がアスファルトから離れて完全に私の体は今、佑真に委ねられていた。
私の体勢が安定したのを確認すると彼は自転車のハンドルを握り直し、地に着けていた足をぐいっと踏み出す。
「わアッ!!」
強い力で動き出した自転車から落ちそうになり、慌てて佑真のお腹へと腕を回す。
私から発せられたあまりにも可愛げのない声に彼はけらけらと心底楽しそうに笑った。
佑真の漕ぐ力が大きくなり、それに比例してどんどん加速していく。さっき登ってきた上り坂が今度は下り坂となって現れる。
漕がずとも自転車は前へと加速し、風を切るように彼は脚を投げ出す。
ゴミ箱にゴミを放り込んだ佑真はコンビニの窓越しで後ろに私がついてきているのを確認すると、駐輪場へと足を向けた。一台のなんの変哲もない自転車が置いている。佑真はスタンドを上げてそれに乗った。
「暴走族の総長なのにバイクじゃなくてごめんね。持ってはいるんだけど今日は自転車の気分だったから」
まあ後ろに乗ってください、とぽんぽんと荷台を叩く彼にことわりを入れて自転車に乗る。足がアスファルトから離れて完全に私の体は今、佑真に委ねられていた。
私の体勢が安定したのを確認すると彼は自転車のハンドルを握り直し、地に着けていた足をぐいっと踏み出す。
「わアッ!!」
強い力で動き出した自転車から落ちそうになり、慌てて佑真のお腹へと腕を回す。
私から発せられたあまりにも可愛げのない声に彼はけらけらと心底楽しそうに笑った。
佑真の漕ぐ力が大きくなり、それに比例してどんどん加速していく。さっき登ってきた上り坂が今度は下り坂となって現れる。
漕がずとも自転車は前へと加速し、風を切るように彼は脚を投げ出す。



