汁はあまり飲まないほうがいいと助言されて泣く泣く残したが、ペロリとカップラーメンを完食した。
一息ついた頃にはとっくに彼は食べ終わっていた様子でスマホをいじっていた。それでも私が食べ終わったことに気づくとスマホをしまう。
遠くで輝くネオンを見下ろす、ベンチに座った私たちの影が長く伸びる。思えば匡以外の男の人とこんなにも接近したことあっただろうか。
ちらりと隣に視線を動かすと偶然にも彼と視線が交わる。
いつから見られていたんだろ。
「今日はありがとう」
そう告げると、佑真は驚いたように目を見開いた。
「やっとあなたの笑顔が見れました。今まで無表情か怒った表情しかなかったから」
「今、私笑ってたの……?」
「はい、それもとびきりのね」
いつぶりか分からない自分の笑顔に困惑する。感情が揺さぶられないように気にかけてきたのに。
「笑ってた方が素敵ですよ。あなたの周りまで明るくなりますから」
真っ直ぐと飛んだくる彼の言葉こそが私にとって素敵で、キラキラしてて、特別なものだ。
それに気づいた途端、どきどきと胸が高鳴った。ひゅう、と息の仕方が分からなくなる。
一息ついた頃にはとっくに彼は食べ終わっていた様子でスマホをいじっていた。それでも私が食べ終わったことに気づくとスマホをしまう。
遠くで輝くネオンを見下ろす、ベンチに座った私たちの影が長く伸びる。思えば匡以外の男の人とこんなにも接近したことあっただろうか。
ちらりと隣に視線を動かすと偶然にも彼と視線が交わる。
いつから見られていたんだろ。
「今日はありがとう」
そう告げると、佑真は驚いたように目を見開いた。
「やっとあなたの笑顔が見れました。今まで無表情か怒った表情しかなかったから」
「今、私笑ってたの……?」
「はい、それもとびきりのね」
いつぶりか分からない自分の笑顔に困惑する。感情が揺さぶられないように気にかけてきたのに。
「笑ってた方が素敵ですよ。あなたの周りまで明るくなりますから」
真っ直ぐと飛んだくる彼の言葉こそが私にとって素敵で、キラキラしてて、特別なものだ。
それに気づいた途端、どきどきと胸が高鳴った。ひゅう、と息の仕方が分からなくなる。



