「ぜんぜん、1人がいいとかない。無理とかないです」
「うん、そっか。よかった」
必死か、私。
でも、真緒さんも嬉しそうだからいっか。
一緒に眠りたい。1日の始まりと終わりを、あなたの隣で迎えたい。
真緒さんも同じように思ってくれたのかな。思ってくれたなら嬉しいな。
「部屋割りも見直す必要あるな。どっちかを寝室にするわけやし」
「真緒さんの部屋のほうが日差しは入るよね」
「そうやな。寝室は俺が今使ってる部屋にしようか」
「うん。今のベッドは処分するとして、真緒さんの荷物の置き場もちゃんと確保しなきゃ」
「そんなに量もないし、俺の荷物はそのままでもええんちゃう? 環の荷物も整理せなあかんくなるし」
「私のベッドも捨てれば、向こうの部屋スカスカになっちゃうよ。2人の暮らしなんだし、部屋は平等に使おう?」
私が言うと、そうやなと静かに呟いた真緒さんが軽いキスを落とした。
不意打ちだったので、近い距離で大きく目を見開く。
「明日はスーパーに買い出しに行く約束やったけど、日曜日は?」
「特に決めてなかったけど……」
「そっか。じゃあ、この土日で指輪とベッド、どっちも見に行けるな」
思い立ったら行動に移すまでが早いことは部下時代から知っている。けど、まさかこんな時までブレないとは。さすが柳瀬主任。
この2つの購入はマストとして、お金の管理方法もまたゆっくり話し合わなきゃなぁ。今は完全に別々だけど、本当に家族として生活していくのであれば見直す必要があるもの。
「家具の移動とかレイアウトは追々考えるとして……今日は?」
「今日?」
真緒さんの問いの意味がわからず、小首を傾げる。と、彼が口角を不敵に持ち上げた。
「今日は一緒に寝てもらえるんでしょうか」
「……っ!」
一瞬で顔に熱が集まって、ぼんって爆発するんじゃないかと思った。
私達はもう大人で、その言葉にどんな意味があるかを知っている。
想いが通じ合った時点で、こういうタイミングが来ることは決定事項に等しい。だから、今更狼狽えることもない……はずなのに。
「……はい」
応えた声は自分が思っている何倍も小さく細かった。
自分でもびっくりするくらい情けない声色だったけど、嫌というニュアンスが少しも含まれていないことはちゃんと伝わっていたようで、真緒さんが再び唇を奪いに来る。1週間前、欲望のままに熱をぶつけ合ったときのように。
「……っ」
言葉にはしないけれど、経験が少ない方ではない。こういう空気はそれこそ何度も経験してきた。
体を重ねることに恐怖を感じる頃合いはもう過ぎ去っているし、今更恥ずかしいなんて思うこともないはずなのに……。
「うん、そっか。よかった」
必死か、私。
でも、真緒さんも嬉しそうだからいっか。
一緒に眠りたい。1日の始まりと終わりを、あなたの隣で迎えたい。
真緒さんも同じように思ってくれたのかな。思ってくれたなら嬉しいな。
「部屋割りも見直す必要あるな。どっちかを寝室にするわけやし」
「真緒さんの部屋のほうが日差しは入るよね」
「そうやな。寝室は俺が今使ってる部屋にしようか」
「うん。今のベッドは処分するとして、真緒さんの荷物の置き場もちゃんと確保しなきゃ」
「そんなに量もないし、俺の荷物はそのままでもええんちゃう? 環の荷物も整理せなあかんくなるし」
「私のベッドも捨てれば、向こうの部屋スカスカになっちゃうよ。2人の暮らしなんだし、部屋は平等に使おう?」
私が言うと、そうやなと静かに呟いた真緒さんが軽いキスを落とした。
不意打ちだったので、近い距離で大きく目を見開く。
「明日はスーパーに買い出しに行く約束やったけど、日曜日は?」
「特に決めてなかったけど……」
「そっか。じゃあ、この土日で指輪とベッド、どっちも見に行けるな」
思い立ったら行動に移すまでが早いことは部下時代から知っている。けど、まさかこんな時までブレないとは。さすが柳瀬主任。
この2つの購入はマストとして、お金の管理方法もまたゆっくり話し合わなきゃなぁ。今は完全に別々だけど、本当に家族として生活していくのであれば見直す必要があるもの。
「家具の移動とかレイアウトは追々考えるとして……今日は?」
「今日?」
真緒さんの問いの意味がわからず、小首を傾げる。と、彼が口角を不敵に持ち上げた。
「今日は一緒に寝てもらえるんでしょうか」
「……っ!」
一瞬で顔に熱が集まって、ぼんって爆発するんじゃないかと思った。
私達はもう大人で、その言葉にどんな意味があるかを知っている。
想いが通じ合った時点で、こういうタイミングが来ることは決定事項に等しい。だから、今更狼狽えることもない……はずなのに。
「……はい」
応えた声は自分が思っている何倍も小さく細かった。
自分でもびっくりするくらい情けない声色だったけど、嫌というニュアンスが少しも含まれていないことはちゃんと伝わっていたようで、真緒さんが再び唇を奪いに来る。1週間前、欲望のままに熱をぶつけ合ったときのように。
「……っ」
言葉にはしないけれど、経験が少ない方ではない。こういう空気はそれこそ何度も経験してきた。
体を重ねることに恐怖を感じる頃合いはもう過ぎ去っているし、今更恥ずかしいなんて思うこともないはずなのに……。



