「ホームルームはここまで!


来週の文化祭に向けて


日曜日に台本を読み進めておくように


それじゃあ」


ホームルームが終わりクラスのみんなが


帰る準備をしたり、


放課後の予定を立てたりしている


教壇はたった20センチの台なのに


とても眺めが良い


このクラスを空から


眺めているようだ


「よっ!守!帰ろーぜー」


「早くしないとお店混んじゃうよ〜」


肩を叩かれてハッとする


こいつらは親友の


古村 麗(こむら れい)





上岡 彰(うえおか あきら)


麗はイケメンでよくモテ、


彰は一人称が僕で


おっとりした性格をしている


俺は、安藤 守(あんどう まもる)


このクラスの学級委員を務めている


そして、俺はこのクラスが好きだ


個性豊かで、明るくて、


おそらくみんなそう思っているだろう


麗「守ー!早くしないと置いていくよ」


「ごめんごめん!


ちょっと考え事してて」


そういって僕は軽いステップで


麗と彰の元へ行った


これからなにが起きるのか


そして、”日常“というものが少しずつ


崩壊していってることにも気づかずに…