手の届かないキミ



 私だけが楽しみにしていたと思っていた金曜日の昼休みの終わり。


 それがまさか彼も同じように思っていたなんて。


「…あー、やばいなぁ」


 幸せすぎて、やばい。


 今ならどこへでも飛んでいけそう。


 私の好きな人が、私を好きになってくれた。


 そんな奇跡が、本当にあるんだ。


『俺…キミのことが好きなんだ』


 さっき彼に言われた言葉が、頭の中で再生される。


 ちょっとでも気を抜くと、にやけてしまいそうだ。