手の届かないキミ




「えっ!?」



 さすがの私も、目を丸くして彼を見た。


 彼の顔も、私と同様に…というか、私よりも赤く染まっていた。


「キミさ、毎週この時間、友達と一緒にここ通ってるでしょ」


 彼の言葉に、私は小さくうなずく。


「…その時の、キミの笑顔を見て、好きになったんだ」


 確かに、私は友達といる時によく笑ってる自覚はある。


 でもそれを彼に見られていたなんて。


「俺と、付き合ってください」


 真剣な目で見つめられ、私は彼から目が離せなくなる。


 一瞬罰ゲームかなんかかと思ったけど、そうではないことがわかった。


 そして、私はさっきはなかった勇気を振り絞った。


「わ、私もあなたのことが好きです。…こんな私でよければ、よろしくお願いします…!」