「美央にそう言ってもらえると、なんだか心強いな」
冬馬さんのその言葉に、私は「私は、冬馬さんのことが大好きです。だから、冬馬さんとずっと一緒にいられたら嬉しいです」と、言葉を返す。
「美央は優しいな」
「え?」
「俺の方が美央のことリードしないとならないのに、リードしてもらってるみたいで、なんだかあれだけど……」
そんなことない。私はいつも、冬馬さんにしっかり厳しめにトレーニングされてるからね?
「冬馬さん」
「ん?」
「冬馬さんと私は歳が十個も違うけど、お互いを思う気持ちは変わらないですよね?」
その答えは、もちろん変わらないに決まっている。
「当たり前だよ。 美央は……俺の心の扉を開いた人だしね」
「心の扉?」
どういうことだろう?
「前の妻以外に、俺の心の扉を開けたのは、美央だけだからさ」
「私だけ?」
他にはいなかったってこと?
「美央が俺にお弁当屋で話しかけてくれた時、ビックリしたけど、嬉しかったんだ」
え、そうなの?!
「俺のこと気にかけてくれてるんだって思って、嬉しかった」
そうだったんだ。嬉しいって思ってくれて、私も嬉しい。



