【完結】私は全力であなたに夢中です!



 そんなこんなを繰り返すこと、それから一ヶ月。少しずつ距離が縮まった私たち。
 毎日のようにお弁当を買いに来てくれる冬馬さんへの思いは、日に日に大きくなるばかりだ。

「あの、冬馬さん……」

「はい?」

 鈴枝さんからもう告白した方がよいと言われ、私は意を決したのだ。

「私……冬馬さんに、伝えたいことがあるんです」

「伝えたいこと?」

 冬馬さんが私のことをどう思ってるのかなんて、分からない。
 でもこの気持ちを伝えぬまま、ずっと心にしまっておくなんて、無理だなって思った。

「はい。……とても、大事な話です」

「大事な……話」

 きっと今から私が言うことを、冬馬さんだって薄々気付いているかもしれない。
 それでも私は……。

「冬馬さん……私、あなたのことが好きです!」

「……えっ!?」

 困惑気味な冬馬さんに、私は「私、あなたが好きなんです。……ずっと、好きでした」と伝える。

「そう、なんだね……」

 やっぱり、迷惑……かな?

「やっぱり、迷惑……ですか?」

「いや、そんなことはないけど……」

 ないけど……なに?

「……ないけど、なんですか?」

 その先が、すごく気になる……。