【完結】私は全力であなたに夢中です!



「速さが段階で選べますが、最初から早くすると大変なので、最初はゆっくりのスピードでやっていきましょう」

「はい」

 冬馬さんの指示に従いながら、ゆっくりとコンベアベルトの上を歩いていく。
 
「あ、結構足に来ますね」

「そうでしょ?続けていけば、だんだんと体幹も鍛えられていきますからね」

「体幹も……?」

 そうなんだ……。と思いながら、トレーニングをしていく。

「あ、ヤバイ!汗が出てきた!」

 だんだんとスピードアップしていくこと、約十五分ほどで、身体から汗が吹き出してきた。

「お、汗が出てきたら発汗してきた証拠ですよ?
基礎体温も上がりますし、冷え性などにも効果がありますからね」

「と、冬馬さん、結構キツくなってきました!」

 足が重いし、なかなか思うように動かなくなってくる。

「頑張ってください、柿川さん」

「ひぇええ……!」

 さらにコンベアのスピードを上げられ、私はそのスピードに付いていくことに精一杯で、もう顔がブサイクになっても仕方ないと思えてきた。

「あ、ヤバイです!もう無理かもです!」

 足が追い付かない……! めちゃ大変!

「さ、ラストスパートですよ!頑張って!」