茉弘side
二海から告白されてからというもの、私の行動はおかしかったと思う。
電車の時間をずらして、二海に会わないようにした。
いつもならなんてことない会話でさえ緊張し、目が合おうものなら全力で視線を逸らした。
会話は、二海から声をかけることはあってもほとんど私が無視するか逃げるかのどっちか。
いつも通りに接しようとしても、その“いつも通り”が思い出せない。
気まずい空気は、1週間ぐらい続いた。
そして、バスケの練習中、私は違和感に気付いた。
「ハァ・・・ハァ・・・」
汗を拭いながら動いている二海の様子がおかしいのだ。
いつもなら息を切らさない動きなはずなのに、もう息が上がってる。
それに、顔色も良いとは言えないし・・・具合悪いのかな。
だけど、直接言うにしても緊張するし・・・。
「茉弘?どうしたの?」
そんなことを考えていると、考え込んでる私を不思議に思ったのか由紀が声をかけてきた。
そうだ・・・由紀に言ってもらえば・・・!
「あのさ、アイツ・・・様子変だから具合悪いかどうか聞いてきてくれる・・・?」
「え?二海くんのこと?」
「うん」
由紀はよくわかってない様子だったけど了承してくれる。
そして、二海のところに行って話を始めた。
だけど、由紀と話し終えた二海は練習に戻ろうとする。
具合悪いなら具合悪いってちゃんと言えっての・・・!!
二海に腹を立てながら、ズカズカと二海の方へと歩いていく。
そして、彼の腕を掴んで引っ張った。
「ダメ!休んで!」
「っ・・・!?つ、じ、本・・・!?」
私の行動に驚いた様子の二海だったけど、そんなのお構い無し。
顔を上げて茂木先輩の方を見た。
「茂木先輩、二海具合悪そうなんで休ませてもいいですか?」
「え・・・ゴメン!気付かなかった・・・!付き添って保健室連れてってあげて」
茂木先輩は二海のことをみて少し考えた後に声を上げた。
「え、いや、俺は大丈──」
“俺は大丈夫”そう言おうとした二海のえりを掴んで引き寄せる。
そして、二海のおでこに私のおでこをくっつけた。
すごく熱い、確実に熱がある熱さだ。
「・・・こんなに熱出てるのに大丈夫なわけないでしょ。倒れられるとコッチが迷惑なの。・・・ちゃんと休んで。・・・心配するから」
そう言って離れてから腕を引っ張って保健室へと向かうため体育館を出る。
二海はずっと沈黙、腕を引かれるままに歩いていた。
「・・・・・・ゴメン」
小さく聞こえた二海の声に、ホントだよ、と答えながら保健室へと向かった。
二海から告白されてからというもの、私の行動はおかしかったと思う。
電車の時間をずらして、二海に会わないようにした。
いつもならなんてことない会話でさえ緊張し、目が合おうものなら全力で視線を逸らした。
会話は、二海から声をかけることはあってもほとんど私が無視するか逃げるかのどっちか。
いつも通りに接しようとしても、その“いつも通り”が思い出せない。
気まずい空気は、1週間ぐらい続いた。
そして、バスケの練習中、私は違和感に気付いた。
「ハァ・・・ハァ・・・」
汗を拭いながら動いている二海の様子がおかしいのだ。
いつもなら息を切らさない動きなはずなのに、もう息が上がってる。
それに、顔色も良いとは言えないし・・・具合悪いのかな。
だけど、直接言うにしても緊張するし・・・。
「茉弘?どうしたの?」
そんなことを考えていると、考え込んでる私を不思議に思ったのか由紀が声をかけてきた。
そうだ・・・由紀に言ってもらえば・・・!
「あのさ、アイツ・・・様子変だから具合悪いかどうか聞いてきてくれる・・・?」
「え?二海くんのこと?」
「うん」
由紀はよくわかってない様子だったけど了承してくれる。
そして、二海のところに行って話を始めた。
だけど、由紀と話し終えた二海は練習に戻ろうとする。
具合悪いなら具合悪いってちゃんと言えっての・・・!!
二海に腹を立てながら、ズカズカと二海の方へと歩いていく。
そして、彼の腕を掴んで引っ張った。
「ダメ!休んで!」
「っ・・・!?つ、じ、本・・・!?」
私の行動に驚いた様子の二海だったけど、そんなのお構い無し。
顔を上げて茂木先輩の方を見た。
「茂木先輩、二海具合悪そうなんで休ませてもいいですか?」
「え・・・ゴメン!気付かなかった・・・!付き添って保健室連れてってあげて」
茂木先輩は二海のことをみて少し考えた後に声を上げた。
「え、いや、俺は大丈──」
“俺は大丈夫”そう言おうとした二海のえりを掴んで引き寄せる。
そして、二海のおでこに私のおでこをくっつけた。
すごく熱い、確実に熱がある熱さだ。
「・・・こんなに熱出てるのに大丈夫なわけないでしょ。倒れられるとコッチが迷惑なの。・・・ちゃんと休んで。・・・心配するから」
そう言って離れてから腕を引っ張って保健室へと向かうため体育館を出る。
二海はずっと沈黙、腕を引かれるままに歩いていた。
「・・・・・・ゴメン」
小さく聞こえた二海の声に、ホントだよ、と答えながら保健室へと向かった。



