二海から逃げるようにして走って帰路につく。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
学校までたどり着いたけど、いまだに心臓がバクバクいってる。
走ったせいなのか、二海からの告白のせいなのか・・・定かじゃない。
どうしよう、全然収まってくれない。
「あれ?茉弘ちゃん?どうしたの?そんなに息切らせて」
体育館の前まで行くと、茂木先輩が姿を現した。
驚いたような、心配そうな・・・色んな感情が入り交じったような顔でこちらを見ている。
「あ・・・いや、なんでもないです」
茂木先輩には言えないよ。
連れ去られそうになって二海に助けてもらった、までは言えるけど。
「・・・そういえば、“二海”は?一緒じゃないの?」
「っ・・・!」
“好きだからだよ!・・・お前が・・・”
その名前を聞くだけで、さっきの言葉を思い出してしまう。
カァッと頬が熱を持ち、ドクンドクンと心臓が高鳴る。
「し、知りません!!」
「え?・・・ちょっと、茉弘ちゃん!?」
動揺しているであろう先輩には申し訳ないと思いつつ、茂木先輩の隣を走り抜けて体育館の中へとはいる。
自分でも“知りません”はないだろと思いながらも、それ以外の言葉は出てこなかった。
体育館の中に入ると、今は休憩中のようだ。
そして、記録を整理していた由紀がパタパタとこちらへ走ってくるのが見えた。
「茉弘、おかえり。どうしたの?そんなに顔真っ赤にして」
「う、ううん!なんでもない!仕事するね!」
「う、うん」
由紀の問いかけにあやふやに返して、次の練習の準備を始めた。
熱くなった頬を、冷ますように。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
学校までたどり着いたけど、いまだに心臓がバクバクいってる。
走ったせいなのか、二海からの告白のせいなのか・・・定かじゃない。
どうしよう、全然収まってくれない。
「あれ?茉弘ちゃん?どうしたの?そんなに息切らせて」
体育館の前まで行くと、茂木先輩が姿を現した。
驚いたような、心配そうな・・・色んな感情が入り交じったような顔でこちらを見ている。
「あ・・・いや、なんでもないです」
茂木先輩には言えないよ。
連れ去られそうになって二海に助けてもらった、までは言えるけど。
「・・・そういえば、“二海”は?一緒じゃないの?」
「っ・・・!」
“好きだからだよ!・・・お前が・・・”
その名前を聞くだけで、さっきの言葉を思い出してしまう。
カァッと頬が熱を持ち、ドクンドクンと心臓が高鳴る。
「し、知りません!!」
「え?・・・ちょっと、茉弘ちゃん!?」
動揺しているであろう先輩には申し訳ないと思いつつ、茂木先輩の隣を走り抜けて体育館の中へとはいる。
自分でも“知りません”はないだろと思いながらも、それ以外の言葉は出てこなかった。
体育館の中に入ると、今は休憩中のようだ。
そして、記録を整理していた由紀がパタパタとこちらへ走ってくるのが見えた。
「茉弘、おかえり。どうしたの?そんなに顔真っ赤にして」
「う、ううん!なんでもない!仕事するね!」
「う、うん」
由紀の問いかけにあやふやに返して、次の練習の準備を始めた。
熱くなった頬を、冷ますように。



