「こ、これ!原田くんへのバレンタインチョコ!」
駆け出して、赤い包装紙で包まれたチョコレートを差し出して、大声まで出したわたしに原田くんは振り返り、足を止める。
「は?バレンタイン?俺に?」
原田くんが好きではないわたしが作ったこんなもの、きっと彼はいらない。
だけどわたしは我儘だから、絶対に渡したいんだ。
「も、もうとっくにバレンタインデーなんか過ぎちゃったけどっ、原田くんは、当日じゃなくてもいい派でしょう!?」
何を意味のわからないことを言っているんだと、自分で自分をツッコミたくなるけれど、秋の今頃になって渡すチョコレートを正当化するには、これが一番の言い訳だとすら思えた。
目をぱちくりさせるだけで、いつまで経ってもチョコレートを受け取ってくれない原田くん。わたしはそんな彼の手に、無理やりそのチョコレートを押し付けた。
まじまじとそれを見た原田くんは、しばらくしてから、真っ直ぐとわたしを見つめた。
「瑠美。どういう、意味……?」
緊張は、マックスまで上がっていく。
駆け出して、赤い包装紙で包まれたチョコレートを差し出して、大声まで出したわたしに原田くんは振り返り、足を止める。
「は?バレンタイン?俺に?」
原田くんが好きではないわたしが作ったこんなもの、きっと彼はいらない。
だけどわたしは我儘だから、絶対に渡したいんだ。
「も、もうとっくにバレンタインデーなんか過ぎちゃったけどっ、原田くんは、当日じゃなくてもいい派でしょう!?」
何を意味のわからないことを言っているんだと、自分で自分をツッコミたくなるけれど、秋の今頃になって渡すチョコレートを正当化するには、これが一番の言い訳だとすら思えた。
目をぱちくりさせるだけで、いつまで経ってもチョコレートを受け取ってくれない原田くん。わたしはそんな彼の手に、無理やりそのチョコレートを押し付けた。
まじまじとそれを見た原田くんは、しばらくしてから、真っ直ぐとわたしを見つめた。
「瑠美。どういう、意味……?」
緊張は、マックスまで上がっていく。



