「そういえば瑠美に言ったっけ。事故前の記憶、失くしてる部分もあったけど、段々と思い出してきたこと」
喉でこんがらがっていた「好きです」をその瞬間に一度飲み込んで、わたしは前のめりになる。
「き、聞いてないっ。事故前の記憶、原田くんにはないのかもなあとは思ってはいたけど、思い出したの!?」
「全部かどうかはわからないんだけど、大体は思い出したと思う」
俺は瑠美が好きだ。
その発言を、もし原田くんが思い出してくれているとするならば、彼の方からもう一度、それに似た言葉をくれるんじゃないかと期待した。
「ど、どんなことを思い出したの?」
そしたらわたしも、喉で突っかかってしまっているセリフをスムーズに言えるような気がした。
「好き」と言いたくて、でもあと少しの勇気が足りないわたしの背中を、押してくれるんじゃないかって。
だけどそんなものは勝手な思い過ごしだったと痛感したのは、それからすぐのこと。
「なんか俺、瑠美に好きだとか言ったっぽいけど、あれは忘れて。ただの嘘だから」
喉でこんがらがっていた「好きです」をその瞬間に一度飲み込んで、わたしは前のめりになる。
「き、聞いてないっ。事故前の記憶、原田くんにはないのかもなあとは思ってはいたけど、思い出したの!?」
「全部かどうかはわからないんだけど、大体は思い出したと思う」
俺は瑠美が好きだ。
その発言を、もし原田くんが思い出してくれているとするならば、彼の方からもう一度、それに似た言葉をくれるんじゃないかと期待した。
「ど、どんなことを思い出したの?」
そしたらわたしも、喉で突っかかってしまっているセリフをスムーズに言えるような気がした。
「好き」と言いたくて、でもあと少しの勇気が足りないわたしの背中を、押してくれるんじゃないかって。
だけどそんなものは勝手な思い過ごしだったと痛感したのは、それからすぐのこと。
「なんか俺、瑠美に好きだとか言ったっぽいけど、あれは忘れて。ただの嘘だから」



